「楽天OP」中止…日本テニス協会が10億円超の損失 川廷副会長「非常につらい」
日本テニス協会は19日、男子ツアーで10月に開催予定だった楽天ジャパン・オープンが新型コロナの影響で中止が決定したことで、10億円以上の収入が見込めなくなると明かした。協会副会長で大会ディレクターを務める川廷尚弘氏が都内で取材に応じ、「非常につらいです。悲しくてしょうがない」と顔を曇らせた。
本来なら東京・有明テニスの森公園で世界のトップ選手たちが熱戦を繰り広げるはずだったが、大会初の中止に追い込まれた。19年度の同協会の収入約23億円のうち、同大会の入場料や広告収入は同協会によれば「半分」の10億円以上。大幅な損失で財政面でも大打撃だ。
今後は予算の見直しを行う。高橋甫常務理事は「秋に向けて財政予算の見直しを行う」と悲痛な声を上げた。