全競技で初の東京五輪代表見直しが正式決定 空手・組手の2階級で
新型コロナウイルス感染拡大による東京五輪の1年延期を受け、いったん確定した日本代表の再選考が全競技を通じて初めて決まった。全日本空手道連盟が22日、組手男子67キロ級と女子61キロ級の東京五輪代表について選考の見直しを正式決定したと発表した。
空手の代表選考は、五輪ランキングのポイントで争い、日本人最上位選手が開催国枠で出場することが決まる。コロナ禍で今年3月のプレミアリーグ・ラバト大会(モロッコ)が中止となり、日本勢にとって最後の五輪ランキングのポイント対象大会が消滅したため、その段階でのランキングで佐合尚人と染谷真有美が代表に確定していた。
しかし、その後世界空手連盟(WKF)が来年代替大会を実施すると決定。このたび、全日本空手道連盟も再選考の方針を固め、来年大会への選手の派遣を決定した。
対象は、男子67キロ級が佐合と篠原浩人、女子61キロ級は染谷真と森口彩美。両階級ともにポイントで競っており、1大会で順位が入れ替わる可能性がある。
なおこの2階級以外(男子組手75キロ級の西村拳、75キロ超級の荒賀龍太郎、女子組手55キロ級の宮原美穂、61キロ超級の植草歩、男子形の喜友名諒、女子形の清水希容)の内定は維持される。