大相撲、出稽古解禁は初日の2週間前 尾車親方「個人的なところではそう思う」

 「大相撲7月場所」(7月19日初日、東京・両国国技館)

 日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が22日、取材に応じ、出稽古の解禁を初日から2週間前とのメドを示した。通常なら同時期が番付発表になり、それ以降に力士は出稽古を本格化させる。

 中止となった夏場所の番付がそのまま7月場所にスライドするため、今回は番付発表はない。ただ、通常なら2週間前の7月6日が番付発表にあたる。

 同部長は「番付は変わらないから、でも2週間前の月曜日というのがいつもの流れ。場所まで10日くらいあって、初日までに良い状態に持っていく。俺の個人的なところではそう思うけどね。そこからは場所が近づいてきて、先生方に出稽古にいけるんでしょうか、いや今場所はやっぱりやめた方がいいとか。お伺いはしようと思っています。連合稽古みたいなことをやると本当に密だから。ちょっとどうかなというのはあるけどね。連合稽古はちょっと早過ぎるかなとは感じてはいます。出稽古ができるかどうかも先生方に聞いて」と説明した。

 先場所から3カ月たち、力士は異例の調整を強いられる。同部長は「力士からすれば大変かもしれないけど、みんな立場は一緒だから。本人だけ大変なわけではないから。みんなそれでいくんだから、そこは成績悪くて愚痴ったやつの負けだわな。同じような縛りがあっても勝つ人はいるわけだから、そこで俺はこうだったから負けたという言うやつは負けだわな。昔から足が滑ると土俵が滑るというやつには、お前の方ばっか滑るわけじゃないんだ、相手の方だって滑るんだと、よく俺らも怒られたけどさ、それと同じことじゃない。力士にとっては」と見解を示した。

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