ジョコビッチに批判、キリオスは「馬鹿げた決断」 発案大会で新型コロナ複数感染者
男子テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の発案でスタートしたチャリティエキシビション大会後で、新型コロナウイルスに感染した選手が複数判明し、大会を主催したジョコビッチに批判が集まっている。
大会は第1戦がセルビア、第2戦がクロアチアで行われ、ジョコビッチのほか、同3位ドミニク・ティエム(オーストリア)、同7位アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)らトップ選手が参戦。約4000人のファンを集客した。
しかし、21日に世界ランク19位のグリゴル・ディミトロフ(28)=ブルガリア=が自身のインスタグラムで新型コロナウイルスに感染したことを報告。22日には20日の試合でディミトロフと対戦した世界ランク33位のボルナ・チョリッチ(クロアチア)が22日、自身のツイッターを更新し、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを公表し、2人はともに謝罪した。大会は21日に中止されている。
大会では対戦相手と肩を組んだ記念撮影や握手、ハグなどが行われており、希薄な感染対策が波紋を呼んでいた。感染者が出たことで、批判は過熱しており、世界ランク40位のニック・キリオス(豪州)は、自身のツイッターで「エキシビションを主催するという馬鹿げた決断」と、痛烈に批判した。
8月からツアー再開が予定されている中、波紋は広がりそうだ。