柔道・向“暴言動画”で厳重注意 金野委員長、再発防止誓う「明確なガイドラインを」
全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は22日、オンラインで取材に応じ、男子90キロ級で東京五輪代表に決まっている向翔一郎(24)=ALSOK=が動画サイトのYouTubeで柔道関係者を中傷する動画を公開したことに対し、強化トップとして厳重注意を行ったことを明かした。
向は今月までに動画で喫煙する姿などをさらし、さらにそれを指摘した関係者を中傷するような動画を公開していた。日大時代の指導者でもある金野委員長は「不快な思いをさせ深くおわびしたい」と陳謝。向本人には口頭で厳重注意し「代表の影響力は普通の人と違う。しっかり反省してほしい」と“教育的指導”を投げかけた。
また、これまではSNS等を使う上でのルールを設けていなかったといい「これを機に明確なガイドラインを考えたい」と金野委員長。「選手の発信を全て締め付ける気はないが、差別的な発言、誹謗(ひぼう)中傷。喫煙、飲酒、ギャンブルが映像に映り込むことも含めて明確に提示する必要がある」と再発防止を誓った。