コロナ感染のジョコビッチ 謝罪と弁明「大変申し訳ない。ウイルス弱体化信じたが…」
男子テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことが23日、分かった。海外メディアが一斉に報じた。ジョコビッチは声明で「私の結果はポジティブ(陽性)だった」と発表した。また、ジョコビッチの妻も陽性だったという。
ジョコビッチのエキシビション大会後に、新型コロナウイルスに感染した選手・関係者が複数判明。選手としてはジョコビッチで4人目の陽性判明者となった。大会を主催したジョコビッチに批判が集まっている。ジョコビッチは声明で「この1カ月に行ったことは純粋な心と誠意を持って行った。トーナメントは地域全体で連帯と思いやりのメッセージを統一し、共有することを目的としている」と大会の意義を強調。ただ、結果的に事実上のクラスターを発生させてしまい「ウイルスが弱体化し、ツアーをホストするための条件は満たされたと信じていましたが、残念ながらウイルスはまだ存在していた。個々の感染について非常に申し訳なく思う。誰もが元気になることを願っています」と、謝罪と弁明をつづった。
大会では対戦相手と肩を組んだ記念撮影や握手、ハグなどが行われており、また、試合後に盛大なパーティーも開かれていたことが判明。希薄な感染対策が波紋を呼んでいた。感染者が出たことで、批判は過熱しており、世界ランク40位のニック・キリオス(豪州)は、自身のツイッターで「エキシビションを主催するという馬鹿げた決断」と、痛烈に批判。世界ランク28位のダニエル・エバンズ(英国)も「ジョコビッチは責任を感じるべき」と突き放している。