井筒親方、引退後初の誕生日 人生初スーツ購入も着る機会なく…「豊ノ島関」に反応

まわしを締め、稽古場で若い衆の稽古を指導する井筒親方
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 「大相撲7月場所」(7月19日初日、両国国技館)

 先場所限りで引退した元関脇豊ノ島の井筒親方が26日、37歳の誕生日を迎えた。都内の部屋で稽古後、電話での代表取材に応じ親方としての心境を語った。

 親方として初めて迎える誕生日。「あんまり変わらんよ。(自宅で)朝はハッピーバースデーの飾り付けしてくれていたから、『ありがとう』と言って、という朝でした」と家族に祝福された。

 新型コロナウイルスで自粛生活が続き、親方と呼ばれることに自身も周囲もまだ慣れない。「親方と呼んでもらった方がいいんだろうけどね。ただ場所も来てないし、(親方用の青い)ジャンパーもまだ着てないし、節目的なのがないとね。部屋でも若い子は『豊ノ島関』って呼ぶし自分も反応してしまう」。

 スーツも買ったが着る機会がない。「一応、今の体のサイズに合わせて大きい店で買ったけどね。オーダーで作ろうと思ってるのはまだ。今、やせようとしている。体重落としたらぶかぶかになる。試着くらい。ワイシャツも袖を通してないし、全然ぴんと来ない。靴も値札が付いている。スーツなんて人生で初めてだからね。まげがある間は着物、浴衣でいたいよ。ズボンは嫌。足が短いから。しかし、中ぶらりん。スーツ着て協会にもまだ1回も行ってないからね。ザ・現役と親方の間の日々が長くなって」と、落ち着かない日々でもある。

 親方業で指導が新たな発見であり楽しみ。「教え方が自分の中でも変わってきた。現役の時ならきょうは体を休めようと思って休んだりしても自分の責任。今は稽古場で指導をするのが仕事だから。休むと部屋の子たちに対して責任を達成できていない気持ちになる。稽古場を見ていて、基礎運動、基礎的なものを言っている。四股ってだらだら回数をこなしても意味がない。回数を少なくしても腰をしっかり下ろして、左右の足に負荷をかけてやらないといけない。すり足もどういう目的で大事なのか、横の動きが土俵での動きにつながるんだと、体の密着のさせ方はこうなんだと、説明しながら指導している。しっかり親指に力を入れて、俵まで足を持って行くとかね。根気よく言うしかない」。

 相撲に関しては、いろんな理論、経験が頭にある。「もともと言いたい方。相撲でも今の相撲はこうでこうだからって、口出ししたいタイプ。指導は好き。自分がいなくなった分、部屋の力士に頑張ってほしい、結果を残してほしい。今は関取2人(正代、豊山)にも言いますよ。こういう風にしたらって言うようにしている」。

 食事、運動で減量は順調。「去年の九州でマックス167キロだったのが今は147キロ。20キロ減らした。食事は夜は炭水化物を取らないようにしてサラダとか、それこそ実家から豆腐を送ってもらったりとか。量を食べられなくなった。朝、1時間歩いて自宅から稽古場に行ったりもしている」と話した。

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