国枝慎吾 全米オープン出場に慎重姿勢「不安も大きい。状況をみて考えたい」
テニスの無観客エキシビションマッチ「チャレンジテニス」最終日が28日、千葉県柏市で開催され、車いすテニス第一人者の国枝慎吾(36)=ユニクロ=、男子世界ランク48位の西岡良仁(24)=ミキハウス=らが出場した。選手たちは試合後、オンラインで取材に応じ、全米オープン(8月31日開幕)の無観客開催など、新型コロナウイルスの影響で中断していたツアー再開が迫る中、心境を明かした。
当初、全米では車いす部門は中止が発表されていたが、国際パラリンピック委員会(IPC)や選手などから「差別」との批判を受け、一転開催が決定。国枝は「車いすはまだまだマーケットが小さいし、感染症対策で人数を減らしたいという意図も理解できる。そういうもんかなと思っていた」と、率直に話した。
出場について「ポイントが付くなら、来年のパラリンピックにも関わるので出場する気ではいる」とした一方で「不安も大きい。もし自分が入院したり、日本にコロナを持ち帰ってしまったら大変なこと。状況をみて考えたい」と、慎重な姿勢をみせた。