ミズノが“高反発薄底シューズ”を発表 ナイキ“厚底”への反転攻勢へ
スポーツ用品大手のミズノは1日、高反発の新素材「ミズノエナジー」を用いた新商品発表会見をオンラインで開催した。陸上男子のリオ五輪銀メダリストの飯塚翔太(29)=ミズノ=、ラグビー19年W杯代表の田中史朗(35)=キヤノン=、スポーツキャスターの松岡修造(52)が参加した。
新素材「ミズノエナジー」は、ナイキの厚底シューズが席巻した今年1月の箱根駅伝の10区で創価大の嶋津雄大が区間新記録をマークした際に履いていたプロトタイプのシューズに使われていた高反発のソール素材。開発担当者は「エネルギーロスが少なく、金属のバネに近い挙動」と話す。コンセプトモデルを着用した松岡は「これを履いたら、他のシューズは履けない」と、アピールした。
ランニングシューズの新商品「ウエーブデュエルネオ」では従来のソール素材よりも反発性が35%アップしたものを使い、ソールの厚さは従来のものと同じ、前足部1・4センチ、かかと部2・3センチの“薄底”となっている。現在、陸上界を席巻しているのは、カーボンファイバープレートが入り、最新モデルでは厚さが3・95センチと言われるナイキの厚底に対抗していけるか、注目が集まる。