陸上・前田穂南が自己ベストで2位「久々に緊張感ある雰囲気」5カ月ぶりレースも平然

 「陸上・ホクレン中長距離チャレンジ」(4日、士別市営陸上競技場)

 東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(23)=天満屋=が5000メートルAに出場し、15分35秒21の自己ベストをマークして2位に入った。宮田梨奈(20)=九電工=が15分34秒22で1位。女子1500メートルでは田中希実(20)=豊田自動織機TC=が日本歴代2位の4分8秒68で制した。今大会は、新型コロナウイルスの影響で休止していた全国から選手が集まる主要大会の先駆けとして再開した。

 再開の日を待ちわびていたかのように、前田が北の大地に自己ベストを刻み込んだ。残り1周、宮田と抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じ、2年前のこの大会でマークした記録を2秒95更新。トップに0秒99及ばなかったが「久々に緊張感のある雰囲気で走れた」と、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 30キロで日本記録を樹立した2月の青梅マラソン以来、約5カ月ぶりのレースだった。新型コロナウイルスによる練習への影響についても「そこまでモチベーションが下がることはなかった」と平然。3000メートルの距離で変化をつける練習を取り入れ、スピード強化に取り組んできた。

 来夏に延期となった東京五輪を「強化できる期間」と前向きに捉える横で、武冨豊監督も「1年延びて、自分の課題を克服できる」と慢心はない。次は8日の第2戦深川大会1万メートルに出場。17日に24歳になる逸材は、快走の連続で誕生日の前祝いをする。

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