御嶽海 出稽古なし調整に不安「肌を合わせられないというのは…」
「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)
3場所ぶり関脇に復帰した御嶽海(27)=出羽海=が8日、都内の部屋で稽古後、電話での代表取材に応じ、出稽古なしでの調整に不安を明かした。
新型コロナウイルスの影響で出稽古はまだ解禁されず。部屋には幕下以下の力士しかおらず、関取衆と相撲を取る稽古ができない。現在は幕下力士相手に申し合いに加え、押す稽古で実戦勘を何とか上げている段階だ。
「幕下じゃ調子がいいのか悪いのか分からないのはありますね。まあ体は、鈍いですね。うーん、モチベーション、上がんないですよね。保つので精一杯(出稽古禁止は)想定外でしたね。出稽古はできるかなと思っていたので、関取衆と肌を合わせられないというのは不安ですよね」と悩める心境。
このまま出稽古なしで本番の可能性もある。「申し合いの回数も来週から今、20番ちょっと取ってるのを30番くらいに」と、対策は練っている。
3月の春場所から基礎運動をメーンに体をつくり、対人稽古ができなかった。「(体が鈍いのは)その影響です」と話した。
ストレスをためないよう、ボクシングのグローブを購入し、夕方1時間ほど、ミット打ちなどで汗を流すなど工夫。「一番しんどい」と言うのが縄跳び。1分間、跳び続け、それを何セットか行い、下半身を鍛えている。
部屋の屋上では家庭菜園も始めた。トマト、キュウリ、なす、オクラを育て、実際においしくいただいている。「なぜかなすが大きくならなくて、オクラは葉っぱとか茎はめちゃくちゃでかいんですよ。実がならないです。トマトはいい感じです。そのくらいしかやることない」と、日々の生活を語った。
コロナ禍で先が見えない不安も感じる。「今回、本当に(初日まで)2週間切ったけど、もう相撲を取るの?って、あれだけ取りたいなと思ったんですけど、実際近づくと、もう取らないといけないのかって。また熱出た時にね、油断はできないし」。とはいえ、初日に向け準備しかない。「付け人と取るしかないので、しっかり確かめながら、体重の維持、ここを気をつければ大丈夫かなと思います」と前を向いた。
先日は年下の幕内阿炎(錣山)が結婚。自身に関し御嶽海は「いやいや、全然ないです。阿炎ちゃん、びっくりしました。阿炎ちゃんは落ち着いた方がいいですよ。ちゃんと怒ってくれる女性っぽいんで。(自身の理想の女性は)ちゃんと自分を持っている人、ですかね、流されないというか」と明かした。