御嶽海 出稽古禁止で「20番ぶっ続け」で強化「速い相撲見せたい」

 「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)

 3場所ぶり関脇に復帰した御嶽海(27)=出羽海=が10日、都内の部屋で幕下以下の力士と20番、相撲を取って調整した。稽古後、電話での代表取材に応じ、「ちょっとずつですけど、上げていっていますね」と語った。

 新型コロナウイルスの影響で出稽古の禁止が続く。部屋には関取が自身しかおらず、関取との申し合いができないでいる。「やっぱり(相手の)重みとか感じられない。踏み込みの圧が感じられないっていうのかなと」と、不安はある。

 幕下以下相手では休息なしに相撲を取る。「だいぶ違うかなと思いますね。体力面ではつくのかなと思いますよ。春日野(部屋に出稽古)に行くと一番取って休憩、一番取って休憩ですけど、部屋では20番ぶっ続けでやって、それも勝たないといけないから、そういう体力というのはつく」とプラス面も強調した。

 前日は都内で224人の感染者が出た。10日からプロ野球、Jリーグが観客を入れる。「また(感染者)増えましたよね。大変かなと思います。観客を入れても入れなくても、僕たちのやることは一つなので、精いっぱいやるしかないと思いますね」と語った。

 7月場所は無観客で開催を目指すが、観客を入れる可能性もある。御嶽海自身もプロである以上、観客の前で行いたいのは当然。

 「やっぱり、アマチュアじゃないので。それでも(アマチュアでも)、100人、200人いるわけですから。それがゼロっていうのは、気合も入りにくくなるし、やっぱり生で見てもらいたいっていうのはありますね。前に出るしかないので。アレ、御嶽海、前の速い相撲に戻ったんじゃないかと思われる相撲を見せたいですね」と、意気込んだ。

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