NBA八村が見せた思いやり「ここで働いてくれている人たちに感謝」
米プロバスケットボール(NBA)、ウィザーズの八村塁(22)は11日(日本時間12日)、今月末にシーズン再開の舞台となるフロリダ州オーランド近郊でオンライン取材に応じ、「得点だけでなくてプレーメークも積極的にしていきたい」と、ブラッドリー・ビールら主力を欠くチームの柱となることを宣言した。
チーム最多平均30・5得点のビールと、同2位の15・4得点のダービス・ベルタンスが故障で離脱するほか、同最多リバウンドのトーマス・ブライアントが新型コロナウイルス感染で出場は不透明な状態。プレーオフ出場権を懸けた8試合を前にして大きな戦力ダウンを強いられたが、八村は「チームとしてはすごい若くなり、コーチもエナジーがある。3日間、練習をしてきて僕としてもすごい楽しいですし、チームもいい雰囲気でやっているのでいい感じです」と充実感いっぱいの表情を見せた。
プロ1年目の今季は新型コロナウイルスの感染拡大により3月11日に中断。ここまでチーム3位の13・4得点、同2位の6リバウンドをマークしている八村は自身が攻撃の核となるイメージをして練習していることを明かし、「得点だけじゃなくてプレーメークも積極的にしていきたいなと思います」と意気込んだ。
シーズンはプレーオフ出場の可能性がある22チームが会場「オーランド・バブル」に集結して再開。現地入りした複数の選手が宿舎の設備や食事についてSNSで不平、不満を投稿していることが話題になっているが、八村はチームの代表として米メディアには『WE』という単語を使って「問題ない」ときっぱり。日本語では『僕ら』という主語で「いろんな人が、これがダメだ、あれがダメだって言ってるんですけど、そうではなくて、僕らはこうしてチームとして出られる機会があることをうれしく思っていますし、僕らはここ(開催地)で働いてくれている人たちに感謝しています」と、再びバスケットボールができる喜びと、環境づくりに携わる人々への思いやりを言葉にした。