東京五輪男子マラソン代表で日本記録保持者の大迫傑（２９）＝ナイキ＝が１６日、拠点の米オレゴン州からオンライン取材に応じた。新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された五輪の位置づけについて「年齢からしても脂の乗ったときに迎えられる。集大成の一つとして狙うべき大会」と意気込んだ。

　一方で、日を追うごとに世界で感染拡大が深刻化していることから開催が懸念される五輪。「コロナの影響があるので、来年もあるかどうか分からないし、なくなれば次の目標に向けてやっていくだけ」とも語った。

　滞在する米国は感染拡大に歯止めがかかっていない。生活や練習への影響に関して「怖さを感じることは正直ない。練習も一人でやることが多かったり、やっても少人数で集まっている。そんなにストレスは感じていない」と打ち明けた。

　現段階で五輪までにマラソンを挟むプランはないという。「来年あることを前提に努力を続けていくというか、淡々とやっていく」。あくまでもマイペースで１年後に備える。