北京冬期五輪も困難?橋本五輪相、IOC委員発言は意に介さず「心配の表れ」
橋本聖子五輪相が17日、閣議後の定例会見を行った。新型コロナウイルスの影響で来夏に延期になった東京五輪について、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が15日に「複数のシナリオを検討している」などと発言し、無観客開催には否定的な見解を示したことに言及。「政府としては選手が万全の状態でプレーを行い、観客にとっても安心・安全な大会になるよう今後も全力で取り組んでいきたい」と変わらぬ姿勢を示した。
また、IOC古参委員のディック・パウンド氏がこのほど、来夏の東京五輪が中止になった場合は22年2月の北京冬季五輪の開催も困難になるとの見解を示したことについても話が及んだが、「IOC委員のひとつひとつの発言は個人的な発言もあるので、政府としての発言は控えさせていただきたい」と意に介さず。
その上で、「いずれにしても(そういった発言は)全ての関係者が(コロナの影響を)心配されていることの現れ」との見解を示し、「安心、安全への解決策を見いだしていきながら、東京大会、半年後の北京大会も開催できるように全力を傾注していきたい」と強調した。