7月場所、物言いもソーシャルディスタンス 伊勢ケ浜親方「ちょっと離れて話を」
「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)
初日、2日目の取組が決まり、取組編成を担う審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)が17日、電話での代表取材に応じた。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、大相撲の開催を決めた。「力士が考えた中で稽古もしてきているだろうし、みなさんに自分たちがやってきたことをしっかり見てもらって、いろんな意味で励みになったりすればいいんじゃないですかね、社会に対してね」と、相撲ファンに熱戦を届けることが力士の役割となる。
観客も入り、相撲を待ち望むファンも多い。「特に名古屋の方にね、名古屋場所を見ていただけないですけど、テレビで見ていただくのと、あとは人数が少しでも入れられる状態になっていますから、みなさんに見ていただいて、来ていただいて、見ていただければと思いますね」と話した。
新大関朝乃山(26)=高砂=に注目が集まる。「新大関としてね、盛り上がりとかそういう面では(お客さんは)みんな静かにしているところがありますからね、いろんな規制がかかりますから、めげずにしっかり新大関としてつとめを果たしていただいて、頑張ってほしいと思います」。2横綱と新大関の優勝争いを期待した。
「物言いついたらもう少しみんなと離れて、ソーシャルディスタンスがありますから、もうちょっと離れて話をしたいと思う」と、審議の際も土俵上でも密にならないよう注意を払う。
審判は春場所同様、マスクをつけないものの、土俵下では通常より土俵から距離を取って座る。「土俵から相撲を、ちょっと離れてね、溜(た)まり席に観客がいないので、力士とも距離を置いてやるようにとは、みんなと話し合いをしました。土俵とも力士とも距離を取ってやるように話しました。溜まり席に誰もいないので、ぎりぎりかかるかかからないかくらいまでは下がってもいいと思っている、九州場所なんか結構離れている、あのくらいは離れてもいいと今日、話をしたので、力士と親方の間隔も離してという話をした」と、説明した。