「大相撲７月場所」（１９日初日、両国国技館）

　日本相撲協会は１７日、取組編成会議を行い、新大関朝乃山（２６）＝高砂＝は初日に３月の春場所で敢闘賞を受賞した隆の勝（千賀ノ浦）、２日目は遠藤（追手風）との対戦に決まった。この日は都内の部屋で稽古後、電話での代表取材に応じ、春場所後の昇進から４カ月、待ちに待った大関デビュー戦に真っ向勝負で必勝を誓った。

　コロナ禍で４カ月、待ち続けた新大関をやっとお披露目できる。朝乃山は「今となれば緊張してきました」と気持ちを高ぶらせた。

　初日に隆の勝、２日目に遠藤戦。相手が決まって本番モードに入った。「隆の勝関は当たりが強い。前に出て勝つ。遠藤関は相撲がうまい。自分の相撲を取り切る。あとは自分を信じてモチベーションを上げて臨みたい」と、新大関スタートダッシュに意気込んだ。

　角界の看板の責任を持って戦う。「親方（師匠の高砂親方＝元大関朝潮）が言うように負けてはいられない地位なので、しっかり準備をしていきたい」。

　天国の２人の師、富山商時代の浦山英樹先生、近大時代の伊東勝人監督にも晴れ姿を見せられる。「先生と監督は、常に天国から見守られている。『（２人のことを）考える必要があれば稽古をしろ』と言われると思います」と、かみしめた。

　７月場所では最も注目を浴びる。「お客さんはコロナに気を付けて応援していただきたい。力士もマスクをして感染予防をして、いっぱい頑張りたい」と誓った。