炎鵬、92キロ差の徳勝龍はね返した! 珍カラー「オリーブ色」締め込みで初星
「大相撲7月場所・2日目」(20日、両国国技館)
館内にひと際大きな拍手が沸き上がった。体重96キロの炎鵬が188キロの徳勝龍に圧勝した。立ち合い、相手の懐に飛び込んで瞬時に右前ミツを引き、左も差して一気の寄り切り。小兵が正攻法で大型力士を破る-大相撲の魅力を存分にアピールし「右前ミツは狙っていた。そこからは体がよく動いた」と涼しい顔で振り返った。
初日は竜電にいいところなく敗れたが、気持ちの切り替えは早かった。「まだ2日目なので、とにかく1日1日という気持ちで臨んでいる」。拍手をくれる観客の存在も励みになっており「お客さんはひとりだけでもありがたい。会場に熱があってすごい力になっている」と感謝した。
今場所は支度部屋でもマスクの着用が義務づけられているため、アップからひと工夫した。「動きすぎると体力を削られるので、いつもより抑え気味にしている」。出番へ向けて力を温存し一気に爆発させた。今場所から使用している新しい締め込みの色は「オリーブ色」。珍しい色だが「個性は相撲で出したいです」。3日目からも面白い相撲を見せてくれそうだ。