レスリング高谷惣亮、高校生に“嫌われる勇気”のススメ オンラインで授業
レスリング男子フリースタイル86キロ級で、旧階級も含めて3大会連続の五輪出場を目指す高谷惣亮(31)=ALSOK=が21日、今夏の総体(インターハイ)が中止になった高校生にオンライン授業を行い、“嫌われる勇気”のススメを説いた。
質問に丁寧に答えながら、約1時間配信した。他人の目線に緊張しない方法を聞かれると、高谷が唐突に引っ張り出したのは心理学者アドラーの名前。「アドラー心理学では『人間の悩みは人間が起こしてる』と言われてる。なぜレスリングをやってるのか考えた時に、将来の目標や夢があるわけで、周りの目は重要じゃない。自信を持ったらいい」と、心理学を用いながら助言した。
アドラーといえば、近年では「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」がベストセラーとなった。高谷も「僕めっちゃ読んでます」と明かし、「高校生にも読んでほしい」と勧めていた。
対戦相手に緊張してしまう高校生には、「未知だから怖い。お化け、怖いでしょ。俺も怖い、見たことないもん。(未知の)タックル取られることを考えるから緊張する」と、わかりやすく説明。解決策として、「練習から(未知の選手と戦う)状態を作れば怖くない」と、相手を想定した練習を提案した。
高谷は来春のアジア予選で2位以内に入れば、東京五輪代表に内定する。