38歳誕生日のソフトボール上野に「言うことない」宇津木監督が太鼓判
東京五輪で金メダルが期待されるソフトボール女子日本代表の新ユニホームが22日、都内で発表された。宇津木麗華監督、山田恵里主将、矢端信介チームリーダーらがオンラインを併用して出席し、1年後の五輪開幕へ今後の展望を語った。
本来ならこの日は、2020年東京五輪の先陣を切って、福島で初戦のオーストラリア戦を戦っているはずだった。しかし、山田は「気持ち的には来年に向いているので、今日のイメージはない」としっかり気持ちは切り替えられているようす。これまでの金色から一変した真っ赤な新ユニホームに身を包み、「目指しているのは金メダルしかない。このユニホームに力をもらって来年は一番いい色のメダルを獲りたい」と気持ちを込めた。
また、宇津木監督は1年延期による若手の台頭に期待した。「チームの編成、戦略、戦術は全部変わる。若い選手はもっと伸びる。2021年はその選手たちをどうやって使うか。伸びたことによって(戦略の)範囲は広がると思う」と戦略をリセットして新たなチームづくりに臨む。
同監督は、この日38歳の誕生日を迎えた上野由岐子(ビックカメラ高崎)についても言及した。昨年4月に打球を受けてあごを骨折。全治3カ月の重傷を負ったエースの練習は、5月以降に何度も視察しており「本当なら(五輪初戦の)今日に合わせて調整してきたので、調子は悪くない」と言う。
顎に入っていたプレートも6月に除去し「一度(調子を)落として少しずつアップしている。ピッチングに関しては言うことない」と太鼓判を押した。五輪へ向けては「彼女自身が選手でもあり自分(自身)のコーチでもある。彼女に任せようと思っている」と信頼感を口にした。
日本代表は日本リーグ終了後の11月中旬に代表活動を再開し、国内外で代表合宿を行う。現在選出されている候補選手20人はそのまま残り、来年1、2月に予定されている海外合宿後に、日本代表15人が決まる方向だ。