20歳のホープ・琴勝峰が4連勝!元大関の高安を圧倒「勝つ気でいきたいと思っていた」

 「大相撲7月場所・4日目」(22日、両国国技館)

 角界待望の若きスター、琴勝峰が止まらない。高安の馬力をいなしながら右に回り込み運動量で圧倒。逆襲ののど輪から最後は右から一撃で転がした。幕内最年少の勢いが元大関まで食って4連勝。

 「体もよく動いていた。焦るようなことはなかった。立ち合い当たって後は流れ。自分から出られた」と納得顔。相手は元大関でも気後れは一切なかった。「同じ地位にいる。当たったら勝つ気でいきたいと思っていた」と強気に言い切った。

 2歳上の兄弟子、幕内琴ノ若は師匠・佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男。ともに千葉県柏市の相撲少年団、埼玉栄高出身。師匠は「先輩、後輩だけどいいライバル。若(琴ノ若)は抜かれたくない思いが出ているし、勝峰は早く若を抜きたいと思っている」と相乗効果に目を細める。

 相撲を離れれば2人は兄弟のよう。新型コロナによる自粛期間には若い衆らでバーベキュー。2人がちゃんこ場でおにぎりを握った。幕内には同部屋で5人。琴奨菊、琴恵光、琴勇輝ら兄弟子の存在も心強い。56年間幕内力士が途絶えていない名門部屋を背負う逸材。周囲は早くも大関、横綱候補に期待する。

 新十両時に変えた「勝峰」のしこ名は「勝っててっぺんを目指す」の意味。「一番一番大事にしていく」。夢の新入幕Vへ快進撃は続く。

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