IOCバッハ会長 東京五輪を「くじけぬ力と希望の象徴とする」開幕1年前

 新型コロナウイルスの影響により、来夏に延期された東京五輪まであと1年となった23日、メインスタジアムの国立競技場から、開会式の時間に合わせた午後8時に、世界に向けたメッセージが発信された。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)も、組織委員会を通じて、コメントを発表した。コメント全文は次のとおり。

 「東京2020オリンピックの開催までのわずか1年の間に、我々の目の前にはまだやるべきことが多くあります。安倍晋三首相、組織委員会森喜朗会長、小池百合子東京都知事をはじめ日本にいるパートナーでもあり友人、アスリート、全ての夏季オリンピック国際競技連盟、各国オリンピック委員会、トップスポンサー、ライツホルダーに感謝の気持ちを伝えたいと思います。彼らの結束と支援がなければ、東京2020オリンピックを延期するという歴史的な共同決定は成しえなかったでしょう。共同延期決定以来、これまでに行われた大会準備の素晴らしい進捗に深く感銘を受け、感謝しています。

 私たちのミッションを明確に示す独自の精神とメッセージを維持しながら、世界的な危機にも対応できるよう、東京2020オリンピック計画を適応させることについて合意しました。競技やアスリートについてはこれまでの基本を維持しつつ、運営やサービスの最適化に取り組んでいます。このように、我々は、組織委員会とともに、延期された東京2020オリンピックを人類の団結と連帯の前例のない祭典とするとともに、くじけぬ力と希望の象徴とすることができます。そして、我々は力を合わせれば、より強くなれることを証明しましょう」

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