阿炎また大失態「本当に最低」コロナ禍で角界一丸も…数人と会食、強制休場
「大相撲7月場所・7日目」(25日、両国国技館)
幕内阿炎(26)=錣山=がコロナ禍の中、複数の知人と会食していたことが25日、発覚し7日目から強制休場となった。発熱など症状はないが、師匠・錣山親方(元関脇寺尾)の判断で急きょ出場を取りやめた。26日以降、抗原検査、PCR検査を受け結果が出るまで自宅に隔離され休場となる。中入り後は新大関朝乃山が宝富士を寄り切り、一人横綱の白鵬も勝って、ともに7連勝。関脇御嶽海は阿炎休場による不戦勝で全勝を守った。1敗は正代、照ノ富士ら4人となった。
阿炎が不適切行動をまた繰り返した。幕内土俵入りで姿がなく、午後4時過ぎ、テレビ解説の師匠・錣山親方(元関脇寺尾)が説明。「数人のお客さんと会食に出たため、本日から休場させます。こういう時期に軽はずみな行動。申し訳ありません」と謝罪した。
この日の午後2時に事態が発覚。発熱症状はなかったが、師匠の判断で出場を取りやめ。場内には「病気休場」と伝えられた。すでに発表されていた8日目の取組も再編成と対応に追われた。
感染予防のガイドラインには「不要不急の外出を控える」との項目がある。協会全体で自粛し、感染予防を徹底して開催を決め、観客も動員した。そんな中の身勝手な違反行動。師匠は「本当に最低」と吐き捨てた。
芝田山広報部長(元横綱大乃国)によれば、すでに協会が調査し本人は外部との接触を認めた。他の力士と接触を防ぐため即、自宅で隔離の措置。26日以降、抗原検査、PCR検査を受け結果が出るまでは休場となる。複数の関係者によると部屋の違う休場中の幕下以下の力士も会食に同席しており、協会は事情を聴いている。
八角理事長(元横綱北勝海)は「残念ですよ。協会一丸となってやってるところで。取組も御嶽海ファンもいれば阿炎ファンもいる。がっかりさせた。本当に申し訳ない」と、やるせない気持ち。
阿炎は昨年11月、SNSに不適切な投稿をして厳重注意。2月の研修会で「爆睡していた」など問題発言。場所前に結婚を発表し、自覚を持って臨んだ場所で6日目まで3勝3敗と奮闘していたが、土俵外でまた失態だ。
芝田山部長は「さんざん何回もやって。子供じゃないんだから分かるだろう」と怒り心頭だった。