サーフィン松田詩野×女優池間夏海 波に乗る同級生対談 試合もお芝居も大事なのは
サーフィン女子で来夏の東京五輪の代表権を条件付きで獲得している松田詩野(17)と女優の池間夏海(18)が、同級生対談を行った。池間は19年のNHK BSプレミアムドラマ「ひなたの佐和ちゃん、波に乗る!」で主演した際にサーフィンに初挑戦。異業種ながら“波に乗る”高校生としてつながった2人は、すぐに意気投合し、将来の夢を語り合った。以下は対談その1。
◇ ◇
-2人は同級生ですね。池間さんは10日に18歳になり、松田さんは8月13日が誕生日。
松田詩野(以下、松田)「同い年でサーフィン以外の友達、他の所で活躍している友達も少ないので、こうやって話せてすごくうれしいです」
池間夏海(以下、池間)「私もすごくうれしいです。お芝居してる同世代の子とかはいるんですけど、同世代のスポーツ選手の方とはお話しする機会はめったにない」
-お互いの印象は。
池間「すごく大人っぽくて、同い年になかなか見えない。インスタグラムとか拝見したんですけど、サーフィンしてる姿がすごくかっこよくて」
松田「うれしいです。私も(池間は)大人っぽくて、同い年に見えなかった」
ドラマでサーフィン
-昨年、池間さんはサーフィンを題材にしたドラマで主演を演じられた。松田さんも見られたとか。
松田「私は(ドラマの舞台である)宮崎が大好きで。試合でもよく行ってた。方言とかもしゃべってたんで、すごく見入っちゃって。サーフィンも実際にやってて、すごく面白かったです」
池間「サーフィンの練習は3日間でした」
松田「へー!すごい」
池間「ありがとうございます。ひたすら練習しました。初めてなのに、これからもちょっと挑戦したいなって思うぐらいのめりこんじゃった」
松田「サーフィンがドラマになるのはあまりないので、取り上げてくれるだけでもすごくうれしかったです」
池間「サーフィンを始めた時って波が怖くなかったですか?」
怖さより楽しさ勝つ
松田「最初は小さい波でした。だんだん試合も出るようになって、どんな波でもやらなきゃなと。怖さが大きい時もあるんですけど、でも楽しさが勝つ」
池間「楽しさが勝つ…、すごいですね。体幹トレーニングとかってされてますか?」
松田「してます。バランスボールとか。サーフィンって(体の)中心が大事なので、腹筋も取り入れる」
池間「動画とか見ると、足がほんとにぶれない」
松田「特に海外の波だともっとパワーも強いですし、耐えきらないといけないので体作りをしてる感じです」
(続けて)
松田「何歳からお芝居をやってるんですか?」
池間「お芝居を始めたのは小学校5年生だったんですけど、このお仕事を始めたきっかけは5歳。母が人見知りだった私を沖縄のモデル事務所に所属させて。だんだん楽しさに気付いて、続けていった感じです。特にお芝居してから楽しさに気付いて。中学校ぐらいでは上京したいと思うようになりました」
-松田さんは6歳からサーフィンを始めた。
松田「家が海から近かったので、サーフィンをやる前から海には遊びに行ってて。最初は地元のサーフィンスクールに入って、単純にサーフィンを楽しんでる感じで。だんだん試合に出始めて、刺激を受けて。学校行く前とか放課後に練習して、試合も好きになっていった感じです」
(続けて)
松田「女優業で大切にしていることはありますか」
池間「お芝居をする時って、人よりもものを強く感じなきゃいけないと思うので、『あ、天気いいなあ』とか『花きれいだな』とか、ちょっとした感情をすごく強く思うようにしたり。泣きたい時とか、本当に悔しい時とか、いろんな感情の時に『自分、今こういう感情なんだな』としっかり理解するようにしてます」
松田「感情の面で、私も試合の時とかメンタルがすごく大事になってくる。『負けた試合はどんな気持ちで挑んだ』とか『調子良かった練習は何を意識してた』とか、最近意識するようにしてます」
18歳って節目の年
池間「18歳になったってことは、車の免許が取れる年で、選挙に行ける年で、全然まだまだですけど結婚ができる年で。17歳になった時とは違う緊張感がある。撮影も17歳までは22時までなんですけど、18歳って22時以降もオッケーなんですよ。そういうのも少し前からどきどきして。でもわくわくもしてた。すごくいい節目の年なんじゃないかなって。7月に入ってから、そわそわしてました(笑)」
松田「サーフィンもジュニアの大会が18歳まで。今年が最後の年で、最後にジュニアのワールドタイトルを取りたいなとか。18歳はたしかに大きいです」
-1年後の目標は。
松田「五輪に出られたら結果をもちろん残したいし、サーフィン面も精神面も全部成長して、去年より成長してるなって実感できるぐらいになってたいなと」
池間「1年後は19歳。もうハタチ手前で、ほぼ大人。もっと成長して、知識を蓄えて、もっと池間夏海を知ってもらうためにいろんな作品に出演したい。ずっとやりたいなって思ってるのは、私の夢である朝ドラのヒロイン。出演できるように、もっと勉強したい」
いつか一緒にできたら
松田「サーフィンもいつか一緒にできたらやりたいです」
池間「教えていただきたいです。コツとかを」
松田「はい!」
(両者笑顔)
◆松田詩野(まつだ・しの)2002年8月13日、神奈川県茅ケ崎市出身。両親の影響で6歳からサーフィンを始める。中学2年でプロに転向。19年5月の第1回ジャパンオープンで初代女王となる。同年9月のワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)では15位でアジア最上位となり、条件付きで五輪代表に内定。中学生の時のあだ名は世界中を転戦していたことから「世界の松田」。
◆池間夏海(いけま・なつみ)2002年7月10日、沖縄県出身。ご当地アイドル、子役を経て「シーサーも振り向くほどの美女」と話題になる。18年に上京し、スターの登竜門「シーブリーズ」のCMに起用される。映画は18年12月公開の「ニセコイ」、19年9月公開の「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」に出演。19年にNHK BSプレミアムドラマ「ひなたの佐和ちゃん、波に乗る!」で主演を務めた。