東京五輪・パラリンピックのボランティアの心配や不安1位はコロナ 組織委アンケート

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は30日、新型コロナウイルスの感染拡大で来夏に延期された大会の運営をサポートする約8万人のボランティアに対するアンケート結果を公表した。

 今月1日から21日まで実施し、2万6042件の回答を得た。八つの質問のうち「大会延期に伴い、フィールドキャストとしての活動で心配なことや不安はありますか?」(複数回答可)との設問に対しては「新型コロナウイルス感染症の影響による大会の実施形態や活動中の感染防止対策に関すること」が66・8%ともっとも多かった。このことに関連して「自分が感染するんじゃないか」「家族にうつさないか」などと記した人もいたという。心配や不安の2番目は「役割別・会場別研修の延期で、活動内容を知る機会が当分ないこと」(34・0%)だった。

 組織委員会の坂上優介副事務総長は「今の情勢で、当然そういう心配はもっておられることと思う。安心で安全な環境の下で活躍していただけるよう、今後も準備を進めていきたい」と話した。具体的な対策については、9月以降に始まる国、東京都、組織委員会によるコロナ対策の検討会議を通して詰められていく。

 一方、「一緒に活動するフィールドキャストの仲間に向けて、お互いが本番をより楽しみにできるようなメッセージがあれば」との問いについては、「コロナウイルスによる延期を乗り越えての開催は間違いなく、世界史に残り、後世に語り継がれるに違いない。感動的なオリンピックになるよう、サポートを頑張る」「どんな状況でもぼくたちがやることに変わりはない。最高のTOKYO2020を届けること。そのために今できる準備をしよう。ちょっと長くなったオリンピックジャーニーをともに楽しもう」などの回答が寄せられた。

 メッセージについて、坂上副事務総長は「『来年開催を待っているのでやりたい。そのときには大成功のためにみんなで頑張りたい』という声はメッセージの中で多く見られる。ポジティブな方がたくさんということ」と分析した。

 また、組織委員会はボランティアに対して、この日からメールで大会参加の意思確認をスタート。3月に大会の延期が発表され、今月に五輪の日程や会場が確定したことを受けたもので、質問は「活動できるか」「検討中」「五輪については活動できないかもしれない」「辞退」の4項目から選択。8月20日を回答期限としている。

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