東京パラ テコンドー代表・田中 来夏へ「準備を考えていくのがアスリートの役目」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は3日、新型コロナウイルスの感染拡大で来夏に延期されたパラリンピックの新たな競技日程と会場を発表した。当初の予定から1日ずつ前倒しし、一部の競技についてセッションの開始・終了時間を変更したものの、先日発表された五輪と同様に全体として同一日程と同会場を維持した。
会見には東京パラリンピックで初めて競技として取り入れられたテコンドーの男子61キロ級代表、田中光哉(28、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ)がリモートで参加。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、「例えばジムが使えなくなったり、テコンドーは対面で行う競技なので、組手に制限が出たり。コロナ以前と比べると、まだまだ元の形で練習できているわけではない。テコンドーだと、声を出して、気合を出して蹴ったりするが、声に対しても制限がかかる中で練習はやっている」と、競技への影響が出ていることを明らかにした。
五輪と同様に、パラリンピックについても来夏の開催が懸念される。田中は「来年に向けて不安というのは、もちろん僕自身も、だれしもあることだと思っている。その中で最大の安全管理、できることをしながら、ほかの全世界の選手も9月2日に向けて準備をしていくと思う。そこにいかに準備できるかを考えていくのがアスリートの役目だと思っている。日々考えながら、コロナに気をつけながら生活はしている」と、競技初日の9月2日への思いを打ち明けた。
東京パラリンピックは2021年8月24日に開幕し、9月5日に閉会式を実施。22競技539種目が21の会場で行われる。