テコンドー江畑秀範「武道家として」RIZIN挑戦に意欲 昨年、金原前会長を告発
テコンドー選手で、昨年、全日本テコンドー協会の金原昇・前会長らの不誠実な組織運営を告発した、男子80キロ級の江畑秀範(27)が3日、報道陣に「今後の活動について」と題したリリースを報告。フリーとして現役を続けながら、総合格闘技RIZINに挑戦したい意向を示し、「一人の武道家としてすごく関心があり、テコンドーの技がどこまで通用するか挑戦したい」とアピールした。
江畑は昨秋、選手の代表として前体制に対して「この体制にはついていけない。協会への信頼がない」と告発。金原氏にかみついたことで「夜道が怖い」と不安を吐露しつつも、「東京五輪も近いし、この現状が続くなら自分たちで切り替えるしか道はないんじゃないか」と憤りをあらわにし、その後の新体制移行へとつなげた。
ただ、自身は東京五輪代表入りを逃した。今年3月末には前所属を退職し、4カ月のアルバイト生活を続けた後、今月からは自営業として開業したという。「これからは自分自身が責任をもってどこにも属さず、仕事と両立しながらアスリート生活を続けていくつもりです」と報告した。
同時に、プロ格闘技に挑戦する意向も明かした。198センチという長身と、全日本9連覇中という高いテコンドー技術を持っているだけに「テコンドーでは日本に敵がいない」と強化環境に限界があることを明かした。その上で、さらなる高みを目指す上でも「日本はK-1、RIZINをはじめ、つわものがたくさんそろっていることから、一人の武道家としてすごく関心があり、テコンドーの技がどこまで通用するか挑戦したい気持ちでいっぱい」と意欲を示した。
ちなみに、18年1月の全日本選手権決勝では、元UFC戦士で東京五輪代表に挑戦したプロ格闘家の菊野克紀とテコンドーで対戦し、江畑が大差で圧勝している。