自転車、選考基準不当の訴え棄却 五輪代表巡り仲裁機構

 日本スポーツ仲裁機構は3日、日本自転車競技連盟が新型コロナウイルスによる東京五輪延期を受けて見直した代表選考基準が不当として、基準取り消しを求めた男子ロードレースの代表候補、増田成幸選手(36)=宇都宮ブリッツェン=の申し立てを棄却したと発表した。五輪延期による代表選考変更を巡って仲裁が申し立てられた初のケースだった。

 国内拠点の増田選手は、選考対象となった国際自転車連合(UCI)公認大会のレースが海外で行われるため「海外拠点の選手との間に不公平が生じる」と訴えた。仲裁機構は、渡航制限の予測は難しく、連盟の判断は「著しく合理性を欠くとは言えない」とした。

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