競泳・瀬戸大也「身が入らない」「苦しい日々が続いている」 五輪へ複雑胸中

 競泳男子の瀬戸大也(ANA)が3日、1年延期となった東京五輪に対し「気持ち的にもまだ身が入らない。難しい、苦しい日々が続いている」と複雑な胸中を語った。スポーツメーカー「デサント」による、夢を応援するキャンペーン「#DREAM with Team DESCENTE」の発表会見にバレーボール男子の石川祐希(ミラノ)とともに出席。オンラインで報道陣の取材に応じた。

 現状について、瀬戸は「練習は再開しているけど、気持ち的にもまだ身が入らない日が続いている。やっぱり五輪に向けてやらなきゃいけないなって気持ちもありつつ、難しい、苦しい日々が続いている」と説明。「来年(五輪)があると思って準備はしなきゃというところで、完全にスイッチは入れられないけれど、やらなきゃという思いで(練習を再び)スタートした」と振り返った。

 東京五輪での金メダル獲得を目標に掲げ、着実に準備を重ねてきただけに、五輪延期決定後の4月には、自身のSNSで「喪失感で抜け殻になった。すぐ気持ちを切り替えて来年頑張りますなんて言えなかったし、今でもまだ完全に切り替えられていない」とつづっていた。

 今もモチベーションは上がらない状態が続いているというが、五輪に対する思いそのものは揺らいでおらず、夢は「オリンピックの金メダル!!」とあらためて宣言。「水泳を始めたときから金メダルを取るのが夢だったし目標。かなえたい」とし「できることをやりながらスイッチを入れたい」と、自身に言い聞かせるように話した。

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