サーフィン コロナ禍で相次ぐ大会延期・中止に選手たちがコメント
東京五輪新種目のサーフィンでは、コロナ禍で五輪選考大会が延期となり、プロツアーも中止となるなど、選手が翻弄(ほんろう)される日々が続いている。現状を受け、国内外で活躍する選手たちが4日、マネジメント会社を通じてコメントを発表した。
インドネシア代表で、日本人の母とインドネシア人の父を持つ男子のリオ・ワイダ(和井田理央、20)は「とても残念に思いましたが…すぐに気持ちを切り替えました」という。昨年五輪代表権獲得を惜しくも逃し、来年5月の五輪最終予選での獲得を狙う。試合再開に向け「今はただただ楽しみてしょうがありません!!!!」と思いを募らせていた。
18年ワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)日本代表で史上初の団体金メダル獲得に貢献した、女子の黒川日菜子(24)は「とても残念でもありますが、みんなの安全を考えたら最良の選択。この時間を“レベルアップ”のために使える」と前向きでいるという。同代表で女子の川合美乃里(19)も「(試合が)再開された時にしっかり“自分サーフィン”をできる様に成長あるのみ!!」と気合を入れていた。
昨年のJPSA女子グランドチャンピオンの須田那月(24)は「ゆっくりトレーナーさんやコーチと話し合いながら練習したり、英語の勉強をしたりできています」とコロナ禍の生活を明かした。
18年世界ジュニア選手権男子18歳以下の部で優勝した上山キアヌ久里朱(くりす、19)は「正直に…今年試合が無かったことがすごく悔しかったです。世界の状況は、理解していますが、19~20歳という1番成長できるタイミングで試合に挑みたかったという気持ちが本音です」と肩を落とす。それでも「試合が開催されない分、いつも取り組んでいない技やフィジカルトレーニングの大切さを改めて感じ、ポジティブに捉えて、挑戦しております!!」と思いを強くしていた。