コロナ禍もグランプリシリーズ6大会開催へ 羽生の出場どうなる?方針は今後協議

 フィギュアスケートで10月に開幕するグランプリ(GP)シリーズの6大会が、予定通り実施されることが4日、関係者への取材で分かった。国際スケート連盟(ISU)が3日に開いたオンラインでの理事会で開催決定の方針を確認した。新型コロナウイルスの影響で各国に渡航制限が出ていることから通常通りの開催は困難とみられ、大会方式は今後協議する。

 米国、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本。世界6カ国で開催されるGPシリーズが、予定通り実施される方針となった。

 2022年北京冬季五輪プレシーズンの本格開幕を告げる舞台とも言える今シリーズ。しかし、ジュニアGPシリーズは7月20日に中止が決定した。シニア大会は開催強行の方針となったが、各国に出ている渡航制限や2週間の自主隔離、隔離後の大会へ向けた調整期間などを考慮すると、例年通りの開催は困難。大会方式は今後協議するという。

 選手はこれまでの成績などから振り分けられた、最大2大会に出場可能。順位に応じてポイントが与えられ、上位6人(組)がGPファイナルに進出する仕組みだ。五輪2連覇の羽生結弦(ANA)は19年はスケートカナダとNHK杯、18年はロシア杯とヘルシンキ大会に出場した。今季も2大会を転戦するのか、異なる方式となるのか。誰がどの大会にアサインされるのかなども注目となる。

 一方、北京五輪のテスト大会を兼ねる12月のGPファイナルは、世界的に感染拡大が止まらないことから開催が年明けにずれ込む可能性もあるという。北京五輪を目指す選手にとっては、会場の雰囲気を感じる意味でも出場しておきたい大会だが、開催方式も含め、探り探りの状況が続きそうだ。

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