東京五輪女子マラソン代表の鈴木 ちょうど1年後への誓い「メダル目指して頑張る」
東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(28)=日本郵政グループ=が7日、オンラインで取材に応じた。新型コロナウイルスの影響で五輪が延期となり、女子マラソンは来年の8月7日に行われる。ちょうど1年後に向けて「正直なところ、もし本番が今日だったら、ベストな状態で立てたのか疑問符がつくところもある。1年できて、前向きにとらえて、1年後はベストの状態で立てるように最大限努力していきたい」と誓いを立てた。
鈴木は1月下旬の米国合宿中に右太もも裏の肉離れを起こした。指導する高橋昌彦監督によると、5月末ぐらいから走り始めたものの、別の箇所に気になるところが表れた。足首の下付近に炎症が起こりやすいことなどから、慎重にトレーニングをしており、現在は距離を踏むような練習はできていないという。
今後の出場レースとしては、11月22日の全日本実業団対抗女子駅伝(仙台)を検討しており、状態が良ければその後、記録会なども視野に入れている。また、五輪へ向けた3回目のフルマラソン出場について、高橋監督は年明けの2~3月ごろに一回、国内レースを経験させたい意向を表明。鈴木は初マラソンとなった一昨年8月の北海道で優勝し、昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップで2位になり、東京五輪代表を決めた。
新型コロナウイルスの影響で1年延期となった五輪。収束が見通せず、来夏の開催も懸念される状況にある。五輪の存在について、鈴木は「4年に一度あるのが普通だった。五輪でさえも揺らいでしまうのだなと感じた。ただ希望は持ちたい」と語った。そして「アスリートとして今できることは、自分の力を高めることだと思っている」と決意を語った。
現在は北海道網走市で合宿を行っている。五輪での目標について「自分を超えて、最後まであきらめず、メダルを目指して走りたい」と力を込めた。