柔道・井上康生監督の帯に35万円 全柔連も「うれしい」慈善オークションが盛況
全日本柔道連盟(全柔連)が九州を中心に各地を襲った7月の豪雨被害への復興支援として実施している慈善オークションの第1弾が17日までに終了し、シドニー五輪金メダリストで日本男子の井上康生監督(42)が出品した帯が35万円で落札され、全体の最高額となった。
この慈善オークションは、現役選手らアスリート委員会からの発案で実現したもので、歴代の五輪メダリストや東京五輪代表選手ら40人以上の柔道関係者が協力。3週にわたってオークションサイト「HATTRICK」に特別グッズを出品し、収益の全額を被災地支援などに寄付するというものだ。
第1弾の途中経過では、男子66キロ級前世界王者の阿部一二三(23)=パーク24=が出品したサイン入り柔道着が28万円を超えて最高額となっていたが、最終日に井上監督の黒帯に入札が集まり“逆転”。最終的に全体最高となる35万円で落札された。
他の出品者の柔道着やトレーニングウエアなども高額で落札されるなど盛況となっている。全柔連の中里壮也専務理事は「全柔連としていろいろと発信していこうという中で好評だったのはうれしい。まだ(オークションの)第2弾、第3弾があるが、同じように好調ならいいなと思っている」と前向きに受け止めた。
第2弾は17~23日に、第3弾は24~30日に開催される。