バドミントン高橋礼華「意識してなかった」“タカマツ”金メダル記念日に引退会見

記者会見で引退を報告した高橋礼華(左)と現役を続行する松友美佐紀=アフロスポーツ/日本ユニシス提供
記者会見で引退を報告した高橋礼華=アフロスポーツ/日本ユニシス提供
記者会見した松友美佐紀=アフロスポーツ/日本ユニシス提供
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 バドミントン女子ダブルスで16年リオデジャネイロ五輪金メダリストの高橋礼華(30)、松友美佐紀(28)=ともに日本ユニシス=が19日、オンラインで記者会見を行った。高橋は「8月31日をもって競技生活を終える決意をしました」と現役引退を報告。高校時代から13年間組んできたペアを解消し、松友は混合ダブルスを軸に現役を続行する。

 この日、会見を行った8月19日は、4年前のリオデジャネイロ五輪で決勝を戦った日(当時の現地時間は18日)でもあった。1-1で迎えた最終ゲームで16-19と劣勢になった場面から5連続ポイントを決め、五輪史上に残る大逆転劇で日本全国に感動を与えた。

 あれから1461日。日本バドミントン界初の金メダルを獲得した記念日に「タカマツ」としてピリオドを打つことになったが、高橋は「今日が金メダルを獲った日だというのは忘れていたというか、あまり意識してなかった」と笑いながら告白。その上で、会見を設定したスタッフの粋な計らいに「ありがたいなと。今日、金メダルを獲った日に皆さんの前でお話しできるのは幸せなこと」と感謝した。

 金メダルの意味を改めてかみ締め、「(リオ五輪で)銀メダルだったら、今もまだ辞めてないかもしれない。金メダルはそれほど価値がある。金メダルを獲って、たくさんの人に知ってもらえて、こんなに応援してもらえることはもう人生でないと思う」と、高校時代からタカマツとして全力で駆け抜けてきた13年間に胸を張った。

 松友も「金メダルを獲った日にこういう場を設けていただいたことに感謝。このように記念に残る日は(普通は)なかなかないので、とても幸せなこと」と喜びをかみ締め、「金メダルを獲って、応援してくれた人が喜んでくれたことが一番うれしかった」と万感の思いを語った。

 ◆リオ五輪女子ダブルス決勝VTR 高橋、松友組はリターユヒル、ペデルセン組(デンマーク)と対戦した。第1ゲームを18-21で落とし、第2ゲームを21-9で奪い返して迎えた第3ゲーム。16-19と劣勢に立たされたが、そこから5連続ポイントを決めて21-19と大逆転。金メダルを決めた瞬間、松友はしゃがみ込み、高橋は豪快に倒れ込んで歓喜に浸った。

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