ザギトワ、9月進退判断か 国内大会出場保留 露メディア「キャリアの終わりに見える
ロシアのフィギュアスケート連盟は21日、9~12月にかけて計5回行われる国内大会「ロシア・カップ」の出場予定選手を発表したが、女子で18年平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(18)の名前はなく、今季の競技復帰は不透明な状況となった。
同大会は、欧州選手権、世界選手権の選考会を兼ねる21年ロシア選手権の予選を兼ねており、不参加なら21-22年北京五輪シーズンの強化選手入りは厳しくなる。ロシア国営通信社の「タス通信」などによると、同連盟のアレクサンドル・ゴルシコフ会長は「アリーナはテストスケートには参加する。シーズンに参加するかどうかはその後に決定されるだろう」と話しており、ザギトワは9月にモスクワで行われる代表チームのテストスケートに参加した後にロシア・カップへの出場の可否を決定する見込み。
一方で、ロシア国内では進退への臆測が広がっている。ザギトワは昨年12月のGPファイナル後に、競技生活を一時中断することを表明。現役引退の可能性も取りざたされた。その後練習を再開し、今季のロシアの強化選手への復帰も果たした一方で、先日、ロシアの大学にあたる高等教育機関の国家経済行政アカデミー(RANEPA)への進学が発表された。ジャーナリズムを専攻する予定で、ザギトワは同アカデミーHP内のインタビューで、将来的にスポーツキャスターになる夢を語っている。
現地メディアの「sports.ru」は「ザギトワの復帰を期待するべきではない」と題し「キャリアの終わりのようにみえる」「9月のテストスケートで別れの時がくるのだろうか」などと報じた。「スポルトエクスプレス」も「大学入学に関する情報とともに、今回のニュース。アリーナはキャリアを再開するつもりはないかもしれない」と報じた。