田中希実が14年ぶりに日本記録を更新「狙っていた」女子1500メートル
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「陸上・セイコー・ゴールデングランプリ」(23日、国立競技場)
新型コロナウイルスの影響で5月から延期され、無観客で国内選手のみによって行われた。女子1500メートルで田中希実(20)=豊田自動織機TC=が、4分5秒27(速報値)で優勝した。2006年、小林祐梨子が須磨学園高時代にマークした4分7秒86の日本記録を14年ぶりに更新した。
田中は「日本記録を狙っていた。有言実行できるか直前までわからず不安の中で、いい走りができてよかった」と気持ちを込めた。「今の私があるのはいろんな方のおかげで、本当にうれしかった」と言うと、目を潤ませた。
田中は7月に同種目で日本歴代2位の4分8秒68をマーク。3000メートルでも8分41秒35を記録し、福士加代子(ワコール)の日本記録を18年ぶりに更新し、長距離界の次世代を担う存在として注目されている。