森喜朗会長「パラアスリートの声に大会成功目指す力が湧く」パラ1年前でコメント
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)は24日、パラリンピック1年前となったことを受けて、組織委を通じてコメントを発表した。森会長のコメントは次のとおり。
「東京2020パラリンピックの開幕まで1年前を迎えました。史上初の大会延期によって、パラアスリートをはじめ、パラリンピック関係者の多くの皆さまも、世界中で大変なご苦労をされていると思います。
東京2020組織委員会では、7月23日、オリンピック・パラリンピック1年前プログラムで、競泳の池江璃花子選手が、逆境からはい上がる時には希望の力が必要だと、世界に向けてメッセージを発信しました。期待を胸に来年の大会に向けて準備を続けるパラアスリートの声が聞こえてくるたびに、大会成功を目指す力が湧いてきます。
関係者のご協力により、パラリンピックの競技スケジュールについても、先日、公表することができました。選手の皆さまにとっても、これでしっかりと目標を定めて、毎日のトレーニングに励んでいただけると思っています。
東京2020大会は、組織委員会の設立当初からパラリンピックとオリンピック、両大会を一体的に準備し、大会を契機に共生社会の実現に貢献しようと、オールジャパンで取り組んできたものです。
昨年夏に開催した当時のパラリンピック1年前の事業にも、大変多くの関係機関にご支援いただき、当日の賑わいは、理念が少しずつ結晶になってきたと実感できるものでした。
来年の今日、この難局を乗り越え、世界中のパラアスリートが最高のパフォーマンスを発揮し、人間の強さ、くじけぬ力を示すことが、人類の団結の象徴として、世界に大きな価値をもたらすものと確信しています。また、大会準備を通じ、様々な施設で着実にアクセシブルな環境整備が進んでおり、来年の大会では、こうした環境を多くの観客・選手・関係者にも実感していただくことで、さらに共生社会実現に向けての歩みを飛躍させることができると信じています。
コロナ対策を含め安心・安全な大会実現に向けて、引き続き国、都をはじめ関係団体の皆さまと緊密に連携し、準備を進めてまいります」