NBAプレーオフ3試合延期 バックスが白人警官による黒人発砲事件で出場拒否

 米プロバスケットボールNBAと選手会は26日(日本時間27日)、この日予定されていたプレーオフ3試合を延期すると発表した。マジックと東カンファレンス1回戦第5試合を戦う予定だったバックスが、出場拒否の権利を行使したことに伴い、レイカーズ対トレイルブレイザーズ、ロケッツ対サンダーの2試合も延期するとの声明を出した。

 声明の中ではバックスの出場拒否の理由は書かれていなかったが、米スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、バックスの本拠地ウィスコンシン州ミルウォーキーの北、およそ64キロに位置するケノーシャで23日に発生した白人警官による無抵抗の黒人への発砲に対する抗議のためと説明。バックスのガード、ジョージ・ヒルの「私たちは人殺しや不当行為にうんざりしている」とのコメントを紹介した。

 米国では5月にウィスコンシン州に隣接するミネソタ州のミネアポリス近郊で黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官の不適切行為により死亡した事件が発生。それを機に「BLACK LIVES MATTER(黒人の命は大切)」をスローガンに全国で激しい抗議活動が行われている。ケノーシャでの事件後は抗議活動が再燃する気配を見せている。

 バックスの出場拒否を受け、NBAを代表する選手でもあるレイカーズのレブロン・ジェームズは自身のツイートでFワードを交えて「くそ野郎!!!!我々には変化が必要なんだ。もううんざりだ」と、黒人に発砲した警官を激しく非難。ジャズのドノバン・ミッチェルやナゲッツのジャマール・マレーらもSNSで同調した。

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