羽生結弦が今季のGPシリーズを欠場「可能な限り慎重に行動したい」コロナ禍で3つの理由
日本スケート連盟は28日、フィギュアスケート男子の羽生結弦(25)=ANA=が今季のISUグランプリシリーズを欠場することを発表した。
羽生は文書で「今シーズンのISUグランプリシリーズを欠場することを決心いたしました」と表明した。
その理由として(1)新型コロナウイルス罹患を防ぐ(2)オーサーコーチ帯同が困難(3)ファンが集まることによる感染リスク-の3つを挙げた。
(1)については「呼吸器系基礎疾患を有する者が新型コロナウイルスに罹患した場合、重症化しやすいとの情報もあるので、可能な限り慎重に行動したいと考えています」と説明。
(2)については「カナダ在住のオーサーコーチが日本の試合に帯同するために来日することが困難であることが予想されます。一方、私が日本からカナダの試合に出場する場合は、カナダ入国後2週間の自己隔離が必要となります。その期間、練習など一切のスケートの活動ができないため、選手にとって万全の状態で試合に臨むことができません」とした。
また(3)については「コロナ禍の中、私が動くことによって多くの人が移動し集まる可能性があり、その結果として感染リスクが高まる可能性もあります。世界で感染者の増加ペースが衰えておらず、その感染拡大のきっかけになってはいけないと考え、私が自粛し、感染拡大の予防に努めるとなれば、感染拡大防止の活動の1つになりえると考えております」とコメントしている。