どうなる東京五輪 森喜朗会長「心配ない」にバッハ会長「ショックも、安心した」
安倍晋三首相(65)の辞任表明を受け、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)がコメントを発表した。「組織委員会としては、国、都、IOC、IPCをはじめとする関係者と引き続き、緊密に協議・連携しつつ、既に作成されたロードマップに示されたスケジュールに沿って、しっかりと準備を進め、世界のアスリートと、その素晴らしいパフォーマンスを楽しみにする方々のため、安全・安心な大会運営に向けて尽力して参ります」と、決意をつづった。
新型コロナウイルスの影響により、来夏に延期となった東京五輪。コロナの終息が見通せず、未だに開催の是非が問われる中で、強いこだわりをみせてきた安倍首相の辞任は求心力低下を招く恐れもある。組織委の幹部が明かした内容によると、この日の夜に国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の求めに応じて、森会長が電話で会談。バッハ会長は「突然のニュースで驚いた」と話したが、森会長が総理の会見での内容を紹介しながら「(開催に向けて)心配はない」と強調すると、バッハ氏は「ショックなニュースを聞いたが、(現地の)午前中の間に確認ができてよかった。安心した」と話したという。コロナ対策や引き続きの連携を確認したという。