池江の親友・今井月は感慨深げ「璃花子がいる」「声出して応援したかった」
「競泳・東京都特別水泳大会」(29日、東京辰巳国際水泳場)
女子50メートル自由形が行われ、白血病で長期休養していた池江璃花子(20)=ルネサンス=と同学年で親友の今井月(るな、20)=東洋大=は6組を泳ぎ、25秒22だった。
1組前で池江が約1年7カ月ぶりに実戦を泳いだ。盟友の復帰に「久しぶりにレースに璃花子がいるなって。声出して応援したかったですけど、(コロナ禍で)できなかったので、しっかりレースを見た。本当に良い泳ぎをしてるなと思った」と感慨深げだった。「自分も次の組で良い泳ぎしないと」と気合を入れ直したという。
レース前には観客席で池江と話した。「『緊張してる?』って聞いたら『結構緊張してる』って。『何秒ぐらい出そう?』とか普通の会話をしました」と明かした。盟友との会話を楽しみ、「ずっと試合でも一緒にいたので、また試合でおしゃべりできるのがすごくうれしいです」とはにかんだ。
共に16年のリオデジャネイロ五輪に出場。昨年9月の日本学生選手権(インカレ)には、一時退院した池江が応援に駆けつけていた。「璃花子もすごく頑張ってるし、自分も負けないように、璃花子に刺激を与えられるような泳ぎができたら」と今井。親友と切磋琢磨(せっさたくま)する日々が戻ってきたことを笑顔で喜んだ。