池江復帰 日本代表・平井HCも喜ぶ「水泳が本当に好きなんだな」
「競泳・東京都特別水泳大会」(29日、東京辰巳国際水泳場)
白血病で長期休養していた池江璃花子(20)=ルネサンス=が約1年7カ月ぶりにレースに復帰したことに対し、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(HC・57)が「スタートでまだ力がないのかなと思うところもあったけど、浮き上がってから加速していくところは往年の片りんが見られたので頑張ってほしい」とエールを送った。
平井HCは、自身のもとに池江から「屈託のない笑顔であいさつに来てくれた」と明かし「水泳が本当に好きなんだなと。彼女の水泳に対する思いだったり、もともとの純粋な姿勢は変わりようがない」と復帰を喜んだ。
東京五輪が1年延期となり、通常だと21年4月に代表選考会が行われる。あくまで池江は24年パリ五輪を照準としているが、これまで世界のトップで戦ってきた池江が病と闘い、再びスタート台に立ったことに、「東京オリンピックがあるから、延期になったからモチベーションが低くなった、とかだけじゃなく彼女が泳ぐ理由(が素晴らしい)。トップの選手は、記録だけじゃなく彼女の姿勢から大いに学ぶものがある」と平井HC。
技術面では「来年までに戻ってきてくれれば戦力としてうれしい限り」と冗談交じりで話したが、「それよりも慌てずパフォーマンスを戻してほしい」と気遣った。