鶴竜が熱心に質問「家族の職場や学校で陽性の人が出たら?」新型コロナ対策講習会

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で新型コロナウイルス感染防止対策の講習会を行い、力士、親方ら協会員、おかみさんら計約1000人が参加した。東京大学医科学研究所の四柳宏教授ら2人が講師を努め、約1時間、講義した。

 感染症の基本知識、感染の現状、肥満体型、糖尿病を患う人は重症化しやすいなどの話があった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「先生からは、コロナの感染力はインフルエンザよりも強いということもあった。症状がない人もたくさんいて、そういう人がマスクをしないと他人に移す。ウィズコロナの時代はすぐに収束するのではなく、先行きは続くのじゃないかと。病気に負かされないように、しっかりと感染予防して過ごしましょうと」と説明した。

 力士を代表して力士会会長の横綱鶴竜(35)=陸奥=が「家族の職場や学校で陽性の人が出たら、念のため稽古は休んだ方がいいのか」と質問。先生は「奥さんや子ども、家族の症状をしっかり見極めて」と応じた。

 講師の四柳教授は「本場所を安全に開催できるよう、全員が気持ちを新たにしていただけたのではないかと思っております」と、コメントした。

 鶴竜は講習会後、電話取材に応じ、「改めて感染しないようにはどうすればいいのか勉強できた。普段から気をつかっていたことを続ければいい。マスク、手洗い、うがい。部屋で生活していると、1人でも感染者が出ると迷惑がかかる。一人一人が自覚をもってやることに尽きる」と話していた。

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