大坂なおみ全米OPへ「何が起きても好結果出せる」揺れ動いた数日間で自信
テニスのウエスタン・アンド・サザン・オープン女子シングルス決勝を左太もも裏負傷で棄権した大坂なおみ(22)=日清食品=が29日、オンラインで記者会見し、31日(日本時間9月1日)に同じニューヨークの会場で開幕する四大大会の全米オープンに向けて「(けがで)少しストレスは感じるが、できる限り自分のベストを尽くしたい」と気持ちを切り替えた。全米では2年ぶりの優勝を目指し、開幕日の1回戦で土居美咲(ミキハウス)と対戦する。
準優勝となった全米の前哨戦では、警官による黒人男性銃撃事件など人種差別への抗議として一度は棄権の意思を表明。撤回して臨んだ準決勝を制し、揺れ動いた数日間を経験し「何が起きても、好結果を出せる自信をつけられたのが一番」と語った。
半年ぶりの大会出場で、5日間で4試合を戦い「最初の試合から疲労を感じていた。準決勝で、より強い痛みになった」と明かした。新型コロナウイルス感染防止のため、疲労回復用の氷風呂が会場内に設置されなかったことも影響した様子で「少し困ったが、コロナの点を考えると分かる」と理解を示した。