「大相撲秋場所」（１３日初日、両国国技館）

　新関脇の大栄翔（２６）＝追手風＝が２日、埼玉県勢初優勝へ意欲を見せた。「もちろん出るからには毎場所、優勝を目指している。県勢第１号？そういうところを目指していきたい」と力を込めた。

　コロナ禍で朝霞市の実家に帰れていない。愛犬のチロルちゃんに会えず「寂しい」とポツリ。家族に動画を送ってもらい、癒やしとしている。再会時、チロルちゃんに好成績を報告するつもりだ。

　先場所、小結で１１勝。今場所、２桁勝利なら大関とりへ前進する。同学年の大関朝乃山（高砂）を意識。「本当に刺激になる」とキッパリ。「ここまで来たら、もう１個上。まだ上がある」と、どん欲に出世を見据える。

　この日は関取衆と申し合いを行い１９番取って１６勝。「立ち合いしっかり当たることと、突き押しで攻めること」と意識した通り、動きは上々だった。部屋には自身を含め関取が７人。恵まれた環境も大栄翔にプラスとなる。