セリーナ全米OP103勝 勝負どころ逃さず快勝
「テニス・全米オープン」(3日、ニューヨーク)
女子シングルス2回戦で四大大会通算23勝の第3シード、セリーナ・ウィリアムズ(米国)がマルガリタ・ガスパリャン(ロシア)に6-2、6-4で快勝した。第2シードで全豪オープン覇者のソフィア・ケニン(米国)も3回戦に進んだ。女子ダブルス1回戦で第6シードの青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組はアン・リー、バーナーダ・ペラ組(米国)を6-4、7-5で退けた。男子シングルス2回戦は元世界ランキング1位で12年大会覇者のアンディ・マリー(英国)が敗れた。
反撃にも主導権を譲らない試合巧者ぶりが光った。四大大会最多の24度目の頂点を目指すS・ウィリアムズが世界ランキング117位のガスパリャンにストレート勝ち。無観客のため、歓声はなくとも「静かで落ちついてプレーできている。ジュニアの時の大会に戻ったような感覚」と動じることなく言った。
第2セットではガスパリャンのコースを突いたフォアハンドに手を焼き、簡単なミスを重ねて2度ブレークされた。だが勝負どころは逃さない。4-4からの第9ゲームでは自らを鼓舞するように声を張り上げ、ブレークポイントを握られながら死守。流れを渡さず、決着をつけた。
1回戦でマークした全米シングルス勝利数の最多記録を103に伸ばしても「毎日が新しい旅に出ている気持ち」と、勝ちへの貪欲さは変わらない。17年大会を制した実力者のスティーブンス(米国)と当たる3回戦へ向け「簡単な試合ではない。準備しないといけないことがたくさんある」と気を引き締めた。