ソフトボール太陽誘電の藤田倭、二刀流に磨き「打撃でひと花咲かせたい」日本リーグ開幕
ソフトボールの日本リーグ女子1部が5日、大和スタジアムで当初の予定より5カ月遅れで開幕。日本代表でも活躍する藤田倭(やまと・29)が在籍する太陽誘電が豊田自動織機と対戦し、3-1で開幕戦を白星で飾った。
藤田は「3番・投手」で先発出場。メキシコ代表のダラス・エスコベドとの投げ合いを制し、5安打1失点で完投した。打っては、三回に先制本塁打を放ち、投打で勝利に貢献した。
久しぶりの公式戦に藤田は「疲れました」と笑った。自身の先制本塁打の直後には同点本塁打を許し、「詰めの甘さというか、油断じゃないけど、そういうのがまだダメ」と投球を振り返る。7回93球の粘投にも、全体的には「50点くらい」と厳しい評価を与えた。それでも、自身が課題とする立ち上がりは2三振を奪う好投を見せた。「緊張感もなく自分のタイミングではいることができた」と明るい材料もある。
打撃では、三回に放った本塁打は、打った瞬間、相手中堅手が見送るほど完璧な一打だった。五輪でも戦う可能性がある相手投手・ダラスとの対戦に「1本打てたのも、粘り勝てたのも大きい」と藤田。「昨シーズンは打撃が全然だめだった。今年はバッティングでひと花咲かせたい」と二刀流にさらに磨きをかけていく。