村岡桃佳100メートルV セカンドベストで日本新「正直悔しい」
「日本パラ陸上選手権」(6日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
女子100メートル(T54)が行われ、18年平昌パラリンピックアルペンスキー女子大回転(座位)金メダリストで、同大会で計5つのメダルを獲得し、東京パラリンピック出場を目指す村岡桃佳(23)=トヨタ自動車=が16秒67の日本新記録で優勝した。400メートル(T54)は1分00秒14で2位だった。大会は新型コロナウイルス感染対策のため無観客で行われた。
自身が持つ日本記録を塗り替えた村岡は「いいレースではあったけど、焦りが出てしまったので正直悔しいレース」と振り返った。1月の国際大会で16秒34の自己ベストを樹立していたが、日本パラ陸連への申請ができておらず、セカンドベストでの日本記録となった。申請を行えば、日本記録は認められる。
昨年から本格的に陸上での東京パラリンピック出場と北京パラリンピック出場を目指す“二刀流”を掲げてきた。陸上では来年4月1日時点のパラランキングで6位以内に入ると、東京パラリンピック出場権が得られる。コロナ禍で大会の見通しが立たず「先は見えてない」が、「二つの競技を常にベストの状態でやるしかない」と決意を語った。