ジョコビッチの危険行為に“悪童”マッケンロー氏は「新人のミス」「今後、悪役に」
「テニス・全米オープン」(6日、ニューヨーク)
男子シングルス4回戦が行われ、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)はパブロ・カレノブスタ(スペイン)と対戦したが、いら立ちから放ったボールを線審に当ててしまうという危険行為により失格となる波乱が起きた。
米ESPNによると、ジョコビッチの行為について、元世界ナンバー1で、審判への暴言やクレームなど過激な言動から“悪童”と呼ばれたジョン・マッケンロー氏は「新人のようなミス」と評し、「消すことができない汚点。今後のキャリアにおいて、彼は悪役になるんじゃないか」と分析。一方で「彼はまだ若い。絶対にリカバリーできる」とも話した。
ジョコビッチは今季ここまで無敗の26連勝中だった。互いにサービスゲームをキープして迎えた第1セットの第11ゲーム。ブレークを喫したジョコビッチは、いら立ちから背後の壁に向けてボールを打ったが、それが線審の女性の首に直撃。うずくまる女性に慌てて駆け寄ったが、その後、大会関係者が約10分間の協議を行い、危険行為による失格が告げられた。
これにより今大会ここまでの世界ランクポイントと賞金は没収となり、罰金も科せられることとなった。ジョコビッチは試合後の報道陣にコメントせず、自身のインスタグラムを更新し、「線審の彼女には本当に申し訳ない。意図的ではなかったが、間違っていた。失格については、自分と向き合う必要がある。選手として、人間として成長と進化への教訓としなければならない。大会と関係者の皆様にも謝罪します。本当に申し訳ありませんでした」と、謝罪した。