大坂なおみ「今年のベスト」で圧勝2年ぶり8強!差別抗議のマスク、全披露まであと3枚
「テニス・全米オープン」(6日、ニューヨーク)
女子シングルス4回戦が行われ、2年ぶりの優勝を狙う世界ランク9位の大坂なおみ(22)=日清食品=は、同21位のアネット・コンタベイト(エストニア)と対戦。6-3、6-4のストレートで下し、2年ぶりの8強進出を果たした。
準々決勝では同93位のシェルビー・ロジャース(米国)と対戦する。
大坂は抜群の安定感を披露した。サーブはこの日高い成功率を記録し、サービスゲームは全てキープ。力強く左右に打ち分けてくる相手に冷静に対応し、ミスの少ないプレーで好機を確実にものにした。前哨戦から痛めている左太もも裏の影響も感じさせなかった。
第1セットは第1ゲームでいきなりブレークすると、ともにサービスゲームをキープして6-3で奪った。試合開始が遅れたため、第2セット中には日付けが変わった。大坂はともにキープして迎えた第10ゲーム、6度目のマッチポイントをものにして試合を決めた。
試合後のインタビューでは「とにかく良かった。今年のベストかもしれない。集中できていた」と納得の表情でうなずき、足の状態については「大丈夫」と語った。
過去4戦全勝の相手。前哨戦のウエスタン・アンド・サザン・オープン準々決勝でも対戦。大坂は第1セットを失い、フルセットにもつれ込む苦戦の末、勝利していた。
今大会で黒人差別への抗議を続けている大坂は、1回戦から続けている黒のマスクで入場。この日は2012年に自警団員によって当時17歳で射殺されたトレイボン・マーティンさんの名前が入ったマスクを付けて入場した。大坂は決勝までを想定した7枚のマスクを準備しており、残るは3枚となった。